フッソの効果
皆さんは歯にフッ素を塗布する事によって どんな効果が出るかご存知でしょうか?
・虫歯になりにくくなる
・歯が強くなる
と、漠然に思ってる方が多いのではないかと思います。
もちろん正解です。
ですが、ねがみ歯科医院では、もう一歩踏み込んで、患者さん皆さんにも「理論を覚えていただいた上で塗布しましょう。」とお話しています。ここでは簡単にフッ素の効果についてご説明します。
■歯の構造
まず歯の構造についてですが、そもそも歯は三層構造になっています。
表層から「エナメル質」、次いで「象牙質」、その内側に「神経」があります。
■「ヒドロキシアパタイト」と「フルオキシアパタイト」
三層のうち、フッ素を塗布するのは表層の「エナメル質」です。このエナメル質を顕微鏡で見てみると結晶が一つずつ見えます。これを 「ヒドロキシアパタイト」と言います。
この 「ヒドロキシアパタイト」 は子供の歯と 大人の歯のはえ始め時期は幼弱で、点在しているため結晶構造が変化しやすい状態なのです。
そしてこの「ヒドロキシアパタイト」はフッ素を塗布する事によって結晶構造がきれいに整列して強くなります。つまり、「歯の質が強くなる」と言う訳です。
この強くなった結晶構造を「フルオキシアパタイト」と言います。
■いつ頃から塗布するのですか?
実はフッ素を塗布した場合にヒドロキシアパタイトからフルオキシアパタイトに変化する確率ははえ始めの方が高いのです。
そこで ねがみ歯科医院では大人の歯がはえ始めたばかりの頃にフッ素を塗布して 虫歯予防をすることをお勧めしています。また子供の歯のうちも虫歯予防としてのフッ素塗布をお勧めしています。
一つの例として、1歳6ヶ月の歯科検診で塗布を勧められて来院されるケースが多くあります。
また いつまで塗布すれば良いのか、という点については「大人の歯が萌え終わるまで13~14歳」をひとつの指標と考えています。